手作りの婚約指輪の値段はどれくらい？12店舗を徹底調査してわかった平均費用と相場を紹介

公開日：2025年8月27日 更新日：2025年9月9日

今、自分たちの手で世界に1つだけの婚約指輪を作るカップルが増えています。自分でデザインして作り上げた手作りの婚約指輪は、作成過程を含めて一生の思い出となること間違いありません。

ただ、「手作りの結婚指輪には興味があるが費用が気になる」という人もいると思います。そこで今回は、手作りの婚約指輪を作れるお店を12店舗調査し、平均価格を調べました。

手作りの婚約指輪にかかる費用の内訳や低価格な理由なども解説するので、手作りの婚約指輪を作りたいと考えている人はぜひ参考にしてください。

手作り婚約指輪の平均価格

ここでは、「手作り婚約指輪」の検索でヒットした12店舗の価格を調査しました。以下がその結果です。

店名	価格（1本）
icci Daikanyama	70,000～150,000円
鎌倉彫金工房	80,000〜150,000円
ついぶ東京工房	66,000～150,000円
ハムリ	102,300円～
AIGIS	39,000～150,000円
クラフティ	66,000円～
ringram	74,800円～
RITOE	110,000～160,000円
工房スミス	75,000～150,000円
EDT東京工房	100,000～300,000円
ケイノウ	99,000円～
CRAFY	77,000円～

これらの平均としては、79,758～108,571円となります。手作りの婚約指輪としては大体これくらいの値段になると考えておくとよいでしょう。ジュエリーショップやブランドショップで指輪を購入したりオーダーメイドするよりリーズナブルといえます。

もしほかの手作りの婚約指輪のお店で作るとしても、この平均くらいの間で納めるのがよいでしょう。

各店舗で値段に幅があるのは、価格設定だけでなく金属の種類や幅、作成方法、石の有無なども影響しています。

手作りの婚約指輪にかかる費用の内訳

ここでは、手作りの婚約指輪にかかる費用の内訳について解説します。工房によって多少の差がありますが、この4つの費用がかかると覚えておき、どこにどれだけの費用をかけるかなど計算しましょう。

tarifa básica (es decir, excluidas las tasas por servicios opcionales, gastos de uso, etc.)

手作りの婚約指輪における基本料金とは、指輪を製作する際に最低限かかる費用のことです。

具体的には、工房の利用料や指輪作りの指導をしてくれる職人の人件費などが含まれます。この基本料金に、指輪の素材となる貴金属の料金、選ぶ宝石の料金、そして刻印や特殊な加工などのオプション費用を加算した合計額が、最終的な支払い額となります。例えば、鎌倉彫金工房では、素材やデザインによって基本料金が80,000円から150,000円と幅があります。また、ついぶ東京工房では66,000円から150,000円と提示されており、工房によって設定が異なります。

多くの工房では、基本料金をウェブサイトに明記していますが、中には来店時に直接説明する形式のショップもあります。もし料金表示が「○○円～」といった曖昧な表現である場合、その中に基本料金が含まれているケースも考えられます。そのため、詳細な料金体系を知りたい場合は、直接ショップに問い合わせて確認することをおすすめします。これにより、予想外の費用発生を防ぎ、安心して婚約指輪作りを進めることができます。

貴金属代

婚約指輪には、プラチナや金といった貴金属が一般的に用いられます。プラチナは和名で「白金」と呼ばれ、銀白色の美しい輝きと変色しにくい特性から、婚約指輪の定番素材として高い人気を誇っています。特に日本では、婚約指輪の素材としてプラチナを選ぶ人が多い傾向にあります。一方、金は「黄金」とも呼ばれ、温かみのある色合いが特徴で、変色しにくく傷つきにくいメリットがあります。 貴金属の価格は、種類や使用量によって変動します。

例えば、プラチナは純度が高いほど貴重で値段も高くなる傾向があり、Pt999（純度99.9%）が最も高価で、Pt950（純度95%）やPt900（純度90%）などの合金もよく用いられます。また、指輪の太さやサイズが大きくなれば、使用する貴金属の量が増えるため、その分価格も上昇します。

さらに、貴金属の相場は日々変動しており、時期によって指輪の値段が変わることがあります。金やプラチナの相場は、田中貴金属工業などのウェブサイトで確認できるため、購入時期を検討する際にはチェックすることをおすすめします。なお、貴金属代とはあくまで金属そのものの値段であり、加工料は含まれていません。

宝石代

婚約指輪に欠かせない宝石は、指輪の費用を大きく左右する要素です。特にダイヤモンドは、その美しさと希少性から、多くのカップルに選ばれています。ダイヤモンドの価格は「4C」と呼ばれる国際的な評価基準によって決まります。この4Cとは、カラット（Carat、重さ）、カラー（Color、色）、クラリティ（Clarity、透明度）、カット（Cut、輝き）の頭文字を取ったものです。例えば、カラット数が大きいほど希少価値が高まり、価格も上昇します。

また、無色透明に近いほどカラーグレードが高く、内包物が少ないほどクラリティグレードが高く評価されます。カットはダイヤモンドの輝きに直結し、職人の技術が光る部分です。これらの要素が総合的に評価され、ダイヤモンドの価格が決定されるため、どのような宝石を選ぶかによって費用は大きく変動します。ルビーやサファイアといったダイヤモンド以外の宝石も、その種類、色、透明度、カットの品質によって価格が変わります。

手作りの婚約指輪では、予算や好みに合わせてこれらの宝石を自由に選べる点が大きなメリットです。例えば、ダイヤモンドの品質を少し抑えてカラット数を大きくしたり、予算内で高品質なルビーを選ぶなど、柔軟な選択が可能です。

オプション代

婚約指輪の手作り工房では、基本料金や貴金属代、宝石代の他に、オプション代が発生することがあります。オプションとは、指輪にさらなる個性やこだわりを加えるための追加サービスを指します。例えば、指輪の内側に特別なメッセージや日付を刻印するサービス、誕生石を埋め込むことでパーソナルな意味合いを持たせること、ダイヤモンドの品質を証明する鑑定書の発行費用などが該当します。また、指輪の表面にミル打ち加工やマット加工などの特殊な仕上げを施す場合もオプションとして扱われることがあります。

これらのオプションは、指輪のデザインや意味合いをより豊かにする一方で、費用が加算されるため注意が必要です。ショップによっては、特定のオプションが基本料金に含まれている場合もあれば、全て追加料金となる場合もあります。例えば、鎌倉彫金工房やK.UNOなど、多くの工房では刻印サービスをオプションとして提供しており、その内容や料金は各社で異なります。

事前に複数のショップのウェブサイトやパンフレットを確認し、どのようなオプションがあり、それぞれどれくらいの費用がかかるのかを比較検討することをおすすめします。これにより、予算内で理想の婚約指輪を製作するための計画を立てやすくなります。希望するデザインや加工がある場合は、打ち合わせの際に具体的に伝え、費用の見積もりを確認することが大切です。

手作りの婚約指輪は安い？

手作りの婚約指輪は、既製品と比較して費用面で大きなメリットがあります。2021年度のゼクシィの調査によると、既製品の婚約指輪の平均価格は35万円ですが、人気のブランドであるミキモトやブルガリでは、それぞれ20万円台、25万円台からラインナップを取り揃えています。

一方、手作りの婚約指輪は、前の見出しでもご紹介した通り、平均で約8万円から11万円程度と、大幅に費用を抑えることが可能です。 この価格差は、手作り工房が中間マージンや広告費、デザイン費を抑えている点に起因しています。多くの手作り工房では、素材の直接仕入れや職人による一貫した制作体制を導入しているため、無駄なコストを削減し、その分を価格に還元しています。また、自分たちでデザインを考案することからデザイン費が不要となり、広告宣伝費も最小限に抑えられていることも、低価格に繋がる理由です。

「価格が安いから品質が劣るのでは」と心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、手作りの婚約指輪でも、使用される貴金属や宝石の品質は既製品と同等、あるいはそれ以上のものが選べます。

例えば、プラチナ950やK18ゴールドといった高品質な素材はもちろん、信頼できる鑑定書付きのダイヤモンドも用意されています。そのため、費用を抑えながらも、品質に妥協することなく、自分たちのこだわりを反映させた唯一無二の婚約指輪を作成できるのが、手作り婚約指輪の大きな魅力といえるでしょう。

手作りの婚約指輪が低価格な理由とは

ここでは、手作りの婚約指輪が既製品の指輪に比べてリーズナブルな理由を紹介します。

マージンが発生しない

手作りの婚約指輪は、一般的なブランド品に比べて価格を抑えられる大きな理由として、流通経路における中間マージンの発生が少ない点が挙げられます。既製品の婚約指輪の場合、素材の調達から加工、デザイン、そして販売に至るまでに、素材メーカー、加工業者、デザイン業者、仲卸業者、小売店など、複数の業者が介在することが一般的です。それぞれの段階で利益（マージン）が上乗せされるため、最終的に消費者が購入する価格は高くなります。

一方で、手作りの婚約指輪を製作する工房では、ほとんどの場合、必要な貴金属や宝石などの材料を直接仕入れています。そして、工房内で職人がデザインのサポートから加工、仕上げまでを一貫して行うため、外部業者への委託が少なく、仲介手数料が大幅に削減されます。

例えば、鎌倉彫金工房やついぶ東京工房のような手作り専門の工房では、自社で全ての工程を管理することで、無駄なコストを削減し、その分を指輪の価格に反映させているのです。これにより、高品質な素材を使用しながらも、消費者にとってはより手頃な価格で婚約指輪を手に入れることが可能になります。

デザイン費がない

手作りの婚約指輪は、既製品と比較してデザイン費を抑えられる点が大きなメリットです。既製品の婚約指輪の価格には、プロのデザイナーが考案したデザインに対する費用が上乗せされているため、その分高価になりがちです。

一方で、手作りの婚約指輪では、自分で指輪の形や装飾、素材などを自由に決めることができるため、デザイン費がほとんど発生しません。これにより、全体的な費用を大幅に削減することが可能です。 しかし、手作り工房の中には、専属のデザイナーが常駐しており、デザインの相談やオリジナルのデザイン作成を依頼できるサービスを提供しているところもあります。

例えば、鎌倉彫金工房やついぶ東京工房など、多くの工房でデザインサポートが充実しています。このようなサービスを利用する場合、別途デザイン費が発生することがあるため、事前に確認しておくことが重要です。デザインにこだわりたいけれど、自分たちだけでアイデアを形にするのが難しいと感じるカップルにとっては、デザイナーのサポートは非常に心強いものとなるでしょう。

このように、手作りの婚約指輪は、自分たちのアイデアを最大限に活かしつつ、デザイン費を抑えて理想の指輪を実現できる柔軟性があります。この自由度の高さが、手作りの婚約指輪がリーズナブルである理由の一つといえます。

広告費がない

ブランドの婚約指輪が高い理由の一つに、多額の広告費がかかっている点が挙げられます。テレビCMや雑誌、SNS広告など、様々な媒体を通じてブランドイメージを構築し、消費者に認知してもらうためには莫大な費用が必要です。これらの広告宣伝費は、最終的に指輪の価格に上乗せされるため、消費者は広告費の一部を負担していることになります。

一方、手作りの婚約指輪工房の多くは、このような大規模な広告宣伝活動をほとんど行っていません。その代わりに、口コミやインターネット検索、SNSなどを通じた情報発信に重点を置いています。これにより、広告費を大幅に削減し、その分を指輪の価格に反映させることが可能となるため、リーズナブルな価格で高品質な婚約指輪を提供できるのです。 また、有名ブランドのショップは、銀座や表参道などの一等地や、有名百貨店内に店舗を構えていることが一般的です。これらの立地は、ブランドイメージを維持するためには不可欠ですが、家賃や内装費用などの店舗維持費が非常に高額になります。これらの費用も、指輪の価格に転嫁されるため、手頃な価格での提供が難しくなります。

しかし、手作り工房は、路面店や少し奥まった場所に店舗を構えることが多く、家賃などの固定費を抑えることができます。例えば、鎌倉彫金工房は古都鎌倉に、ついぶ東京工房は都内のアクセスの良い場所にありながらも、派手な装飾を抑えた工房スタイルを維持しています。このように、広告費や店舗維持費といったブランディングコストを削減することで、手作りの婚約指輪は高品質でありながらも、ブランド品と比較して手頃な価格で提供できるのです。

素材を自分で選べるから

婚約指輪を手作りできる工房では、素材の選択肢が広く、自分たちの予算や好みに合わせて自由に選べるため、価格を抑えることが可能です。既製品の婚約指輪は、ブランド側が設定した高価な貴金属や複雑なデザイン、希少な宝石が使われていることが多く、そのため全体的に価格が高くなりがちです。

しかし、手作りであれば、例えばプラチナの代わりに18Kや10Kのゴールドを選ぶ、ダイヤモンドの代わりに誕生石や他のカラーストーンを選ぶなど、柔軟な選択ができます。これにより、素材にかかる費用を大幅に削減し、予算内で理想の指輪を実現できるのです。

さらに、デザインもシンプルなものにすることで、加工費を抑えることができます。例えば、指輪の幅を細くしたり、装飾を少なくしたりするだけでも、使用する貴金属の量が減り、結果的にコストダウンにつながります。また、刻印やミル打ちなどのオプション加工も、必要最低限に抑えることで、追加費用を削減できます。このように、手作り婚約指輪は、素材やデザイン、オプションを自分たちで選択し、調整できる自由度の高さが、価格を抑えられる大きな理由となっています。

手作り婚約指輪の品質

手作りの婚約指輪と既製品の婚約指輪とで品質に大きな違いはないため、安心して製作いただけます。使用される素材についても、既製品と同等以上の高品質なものが多く、例えば、プラチナでは純度95%を示すPt950、ゴールドでは純度75%を示すK18といった素材が一般的です。これらの素材は、耐久性や輝きにおいて既製品と遜色ありません。ダイヤモンドに関しても、信頼性の高い鑑定機関であるGIA（米国宝石学会）やCGL（中央宝石研究所）の鑑定書付きのものが使用されることがほとんどです。

これにより、ダイヤモンドの品質（4C：カラット、カラー、クラリティ、カット）が保証され、お客様は安心して宝石を選ぶことができます。 「手作りだから仕上がりが不安」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ほとんどの手作り工房では、お客様が製作した後にプロの職人が最終的な仕上げを行うため、その心配は無用です。たとえば、指輪の研磨や石留め、細部の調整などは、熟練の職人の手によって行われ、既製品と変わらない美しい仕上がりになります。

手作り工房では、お客様自身の想いを込めたデザインを形にできるだけでなく、プロの技術によって高い品質が保たれているため、世界に一つだけの婚約指輪を自信を持って身に着けることができます。

手作り婚約指輪作成後の費用は？

手作り婚約指輪を作成した後のアフターケアに関しても、既製品と手作りで大きな違いはなく、同等のサービスを受けられます。多くの手作り婚約指輪工房では、お客様が安心して指輪を長く愛用できるよう、充実したアフターケアサービスを提供している点が特徴です。

例えば、日常使いで生じる細かな傷やくすみを取り除くための「指輪磨き」は、定期的に無料で対応してくれる工房が多く、指輪の輝きを保つことができます。また、結婚記念日や子どもの誕生など、新たな思い出の節目に「刻印の追加」を希望するお客様もいらっしゃいます。多くの工房では、追加料金で対応してくれるだけでなく、一部無料で行っているところもあります。指輪は体型変化によってサイズが合わなくなることもありますが、手作り工房では「サイズ変更」にも対応しており、指輪が合わなくなっても安心です。これらのアフターケアは、既製品を取り扱うジュエリーショップと同様、またはそれ以上に手厚いサービスを提供している工房もあります。

さらに、予期せぬ破損や石取れなどの「修理」にも、ほとんどの工房が対応しており、指輪のトラブル時も相談可能です。このように、手作りの婚約指輪は、価格がリーズナブルでありながらも、品質や作成後のアフターケアにおいて既製品と遜色ない、あるいはそれ以上の満足度を得られると言えるでしょう。

resumen

今回は、手作りの婚約指輪の平均価格や、既製品と比較してリーズナブルな理由、そして品質の高さについて詳しく解説しました。

手作りの婚約指輪は、ブランド品と比較して価格が抑えられている一方で、貴金属やダイヤモンドなどの素材は同等以上の高品質なものが使用されており、安心して製作できることをご理解いただけたと思います。 製作過程では、熟練の職人が丁寧にサポートするため、指輪作りが初めての方でも安心して世界に一つだけの指輪を作ることができます。

完成後のアフターケアも充実しており、サイズ直しや磨き直し、刻印の追加など、長く愛用するためのサービスが提供されています。手作りの婚約指輪は、費用を抑えつつも、自分たちの想いやこだわりを込めた特別な指輪を形にしたいカップルにとって、最適な選択肢となるでしょう。

icci 代官山は、代官山のおしゃれな街並みにある隠れ家のような工房です。熟練の職人によるサポートを受けながら、素敵な婚約指輪を手作りすることができます。

作業時間は1時間半ほどで、一度工房がお預かりして職人が2～3週間かけて最後の仕上げを行います。リーズナブルに婚約指輪を作れますので、まずはご相談だけでもお気軽にどうぞ。

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