指輪の石留め種類と特徴を徹底解説！代表的な留め方のメリット・デメリットや選び方のポイント紹介

公開日：2023年1月28日 更新日：2025年9月9日

指輪の宝石を選ぶときによく聞く「石留め」ですが、宝石を落とさないようにする以外にも、宝石を衝撃から守る役目や디자인にも大きな影響を与えています。

当記事では、指輪の「石留め」の種類や特徴を詳しく解説し、種類ごとのメリットやデメリットも紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

石留めとは?3種類の留め方を紹介

指輪の石留めとは、宝石を指輪の枠に地金や爪を使用してセッティングすることです。指輪から宝石が取れてしまわないようにするほか、指輪のデザインにも大きな影響を与えます。

石留めは大きく分けて「台座にセッティングするタイプ」와「指輪の地金部分を彫って爪を作って留めるタイプ」に分けられますが、有名な石留め方法は以下のとおりです。

• 爪留め【台座あり】
• 覆輪留め【台座あり】
• 彫り留め【指輪の地金で留める】

紹介した3種類も、詳細な留め方は多岐にわたります。ブランドによっては独自の石留め方法が採用されているケースもあるほどです。単に石留めの役割だけではなく、デザインにも深く関わっているのが大きな特徴とも言えるでしょう。

爪留めの種類と特徴|メリット・デメリットも解説

ここでは、「爪留め」の特徴や種類、メリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。

爪留めの特徴

爪留めは指輪の石留め方法のなかでもっとも有名な方法です。爪留めの石座は台座と爪とからできており、爪と呼ばれる細長い金属を倒しながら宝石（ルース）を留めます。

爪は4〜6本が主流とされることが多く、婚約指輪では「6本爪」が人気のデザインで、一粒のダイヤモンドがもっとも美しく際立つデザインで有名です。

留める爪の本数が少なくなるほど宝石が美しく引き立つ特徴がありますが、爪が少なくなるほど宝石が不安定になり、宝石が外れてしまう可能性も高くなるので、爪留めの本数は購入店舗と相談して決めましょう。

爪留めの種類

ダイヤモンドの留め方として人気のある爪留めの種類を以下の表にまとめました。

爪留めの種類	특징
立爪	1粒の宝石を複数の爪で留める方法です。6本爪や4本爪が一般的に選ばれています。爪の間から光を受けるデザインでダイヤモンドがより美しく引き立つのが特徴です。
カテドラルセッティング	ダイヤモンドを指輪より高い位置に持ち上げて両脇をスロープで支えるセッティング方法。華やかなデザインで安定感もあります。
共有留め	２つの爪で左右に並んだ石を留めて、同じように並べながら留め続ける方法。爪部分が少ないので宝石が引き立つのが特徴です。
パヴェ	メレダイヤを敷き詰めたデザインが特徴的で、上下左右連続で宝石を留め続けていきます。

爪留めのメリット

人気の高い「爪留め」のメリットは以下の2つが挙げられます。

• どのような形でも対応できる
• 宝石の輝きが増しやすい

爪留めは細長い爪で石を留めていくため、どのような形にも対応できるのが特徴です。また、宝石に光をとり込みやすい形状のため、宝石の輝きを引き立てるデザインなのもメリットでしょう。

爪留めのデメリット

続いては、爪留めのデメリットを紹介します。デメリットは以下の2つが挙げられるでしょう。

• 爪の部分が衣服などに引っかかりやすい
• 宝石を傷つけてしまう可能性が高い

爪の部分が衣服などに引っかかりやすいデザインのため、服の素材によっては服が破れてしまう可能性があります。また、宝石を守る部分が少ないデザインのため、どこかにぶつけてしまった場合に当たり方が悪いと宝石を傷つけてしまう可能性もあるでしょう。

覆輪留めの特徴|メリット・デメリットも解説

次に「覆輪留め」の特徴やメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。

覆輪留めの特徴

石の周り（側面）を地金で覆いながら留めていく方法です。具体的には、石の周りに地金で壁を作り、その壁を倒して留めていきます。
覆輪留めも人気の高い石留め方法で、歴史も古くアンティークジュエリーによく使われているのも特徴です。

覆輪留めのメリット

古くから人気がある「覆輪留め」のメリットは以下の2つが挙げられます。

• 全体的に衣服などに引っかかりにくいデザイン
• 地金の部分が多く宝石を傷つけにくい

覆輪留めは全体に引っかかりにくいデザインのため、衣服などに引っ掛けてしまう心配は少ないのがメリットの一つです。ほかにも、万が一指輪をぶつけてしまった場合も地金の部分が多いため、宝石が傷つきにくいのもメリットと言えるでしょう。

覆輪留めのデメリット

覆輪留めのデメリットは以下の4つが挙げられるでしょう。

• 光が入りにくく輝きが控えめ
• 特殊なカットの宝石は難しい
• 硬度の低い石は割れる可能性がある
• 地金の料金が高くなる可能性がある

覆輪留めは石の周りを地金で覆いながら留めていくため、石に光が入りにくく輝きが控えめになってしまいがちです。

特殊なカットの石の場合、形によっては覆輪留めが難しい場合もあります。また、全体に圧力をかけながら固定していくため、硬度が低く脆い性質の宝石は、加工時に割れてしまう可能性も高いでしょう。

ほかにも石の周りを地金で覆うため、地金を使う量も多く、地金代が高くなる可能性もあります。

彫り留めの種類と特徴|メリット・デメリットも解説

最後に「彫り留め」の種類や特徴、メリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。

彫り留めの特徴

彫り留めは「たがね」と呼ばれるノミに似た工具で地金を彫り、ダイヤなどの宝石を埋め込んで留める石留め方法입니다.

地金に埋め込むため、衣類などに引っかかりにくいのが特徴で、日常でも使いやすいデザインと言えるでしょう。また、彫り留めにも地金の彫り方によって種類が多岐にわたります。同じ彫り方でも店舗や職人によって呼び方が変わるのが特徴的です。

彫り留めの種類

たくさんある彫り留めの種類の中から一部有名なものを紹介します。

彫り留めの種類	특징
伏せ込み（ころし留め）	宝石を金属で縁取り、石を固定する留め方で、すっきりとしたデザインにまとまるのが特徴です。
玉留め	地金から４つの玉を出して石を固定します。4つの玉がデザインの一部に見えるのが特徴的です。
後光留め	地金にメレサイズの穴を開け、彫り起こした爪で留めた石から放射状に彫ったデザイン加工で、後光がさしているように見えるため、後光留めと呼ばれています。 石の輝きを高めて大きく見せるのに効果的です。
マス留め	宝石の周辺を四角いマス型に削り、石を固定します。マス型が石をシャープな印象に見せる特徴があります。
초코클립	チョコ留めとは、石が入っている穴の淵を一周押しつぶすように石を留めていく方法です。石を大きく見せる効果があります。

彫り留めのメリット

彫り留めのメリットは以下の3つが挙げられます。

• 衣服への引っかかりや指当たりが気になりにくい
• 複数の爪で支えるので宝石を落としづらく安心
• 石の連続留めで華やかなデザインが可能

彫り留めのふちは小さいため、引っかかりや指当たりが気になりにくいのが特徴です。
また、複数の爪で支えるので宝石が落ちにくく、石を連続して留められるため華やかなデザインにできるメリットがあります。

彫り留めのデメリット

彫り留めのデメリットは以下の2つが挙げられるでしょう。

• 地金から爪を彫り起こすためリングに少し厚みがでる
• 衝撃で爪が緩むと石が外れる可能性がある

彫り留めは地金部分を彫り起こして石を留めるため、盛り上がりリングに厚みが出るデメリットがあります。また石は地金に埋め込まれていますが、衝撃などで爪が緩むと石が取れるリスクがありますので注意が必要です。

icci 代官山の石留めも種類が豊富

icci 代官山では手作りした指輪に宝石を装飾でき、以下の6種類から指輪のデザインに合う石留めを選べます。

• 爪留め（4本、6本）
• 밀우치 고정
• 초코클립
• 조각 고정
• 伏せ込み
• 나나코 고정

手作りの指輪や石留めにもこだわりたい方はぜひicci 代官山でプロの職人と吟味しながら指輪を作成してみませんか？

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